AWS Codewhisperer

AWS Codewhispererとは？

Amazon CodeWhispererは、Amazonのクラウドサービス・AWSで提供されているコーディング支援AIサービスです。2022年6月にプレビュー版がリリースされ、2023年4月に一般公開がスタートしました。

コード補完や、セキュリティチェックなど、プログラミングの中でも「コーディングの効率化・高速化」に特化している点は先行するGitHub Copilotと同様ですが、Amazon CodeWhispererにはファイルベースのセキュリティスキャン機能があること、そしてなんと言っても無料プランがある点が大きな違いです。

AWS Codewhispererの主な機能と出来ること

コード補完

AWS Codewhispererは、Visual Studio Codeなどの各種IDEにプラグインを使ってコーディング支援機能を追加することが出来、コメント（日本語でも可）からコードを自動生成します。

ただし、現状では対応しているプログラミング言語やフレームワークの数が限られているため、全てのプログラミングでコード補完機能が使えるわけではありません。

セキュリティスキャン

AWS Codewhispererの強みの一つがファイルベースのセキュリティスキャン機能。月間で使用出来る回数の上限はありますが、エディター上でワンクリックで指定したファイルのセキュリティチェックを行うことが出来ます。

セキュリティスキャンは、機密情報のハードコードなどの簡易的なものだけでなく、プログラム自体に存在する脆弱性なども検知してくれる非常に高性能なものになっています。

AWS Codewhispererで出来ないこと

AI単体でのプログラミング

AWS CodewhispererはAIを利用したプログラミングツールですが、あくまでコーディング支援とセキュリティチェックを行うものであり、AWS Codewhispererが自分でプログラミングをすることは出来ません。

ただ、コメントアウトからコードを自動生成してくれる機能を使えば、プログラミングロジックをコメントアウトで指定するだけで、ほぼコーディングをしないでプログラムを仕上げることは可能です。

AWS Codewhispererの料金プラン

AWS Codewhispererの最大の魅力は無料プランがあること。ここでは、無料プランと有料プランの違いを比較してみましょう。

AWS Codewhispererの二つのプランと違い

2023年現在、AWS Codewhispererには、個人アカウント向けの無料プラン「Individual」と、プロ向けの課金プラン「Professional（月額19ドル）」の2つのプランがあります。

基本的な機能は無料プランでもカバーされていますが、大きなセキュリティスキャンの利用枠とアカウント管理機能です。

セキュリティスキャンは無料プランでは月間50回と「お試し」に近い回数ですが、有料のプロプランになると月間500回と実用的な回数になります。

また、アカウントの管理が無料プランでは新しいAWS Builder IDを使った単体認証になりますが、プロプランでは従来のAWS IAMを使った細かな権限管理が可能になります。

AWS Codewhispererは無料で使うことが出来る？

AWS Codewhispererの個人向けプランは無料で使うことが出来ます。

クレジットカード情報の登録などもしないで、メールアドレスの認証だけでコーディング支援AIを使うことが出来るため、「とりあえず気軽にコーディング支援AIを試してみたい」という方にはベストチョイスでしょう。